臨床心理士として、私は最初、子育てに苦しむ母親である高雄さんと出会いました。
子どもは自分自身の鏡であり、子育ては親自身でもあります。
彼女は子育てを通して、これまでの生きづらさ、押し殺してきた感情があふれ出し、苦しんでいました。
様々な心理療法をする中で大きく変化しだしたのは、パステルアートを描き出してから。
毎日描いていたと聞いています。
アートを初めて1か月。
「なにかあったのですか?」と聞いたほど、彼女の心が変化していたのです。
苦しかった子育ては楽しい親子の成長に変わり、いうことを聞かない子供は個性的で自由な人に変わり、価値がない自分自身は「どんな私もわたし」と認めるほどに変化していたのです。
この時、この指で描くパステルアートはなにかすごい力を持っていると関心を持ちました。
2011年に小児科で予防医学的プロジェクト「子供と母親が育つ場づくり」にアート講師として声をかけたことから、研究は始まりました。
医学、栄養、保育等の専門領域ではない、誰でも参加できるパステルアートは、子どもも大人も心を癒し、元気になることができます。
さらには、前向きな認知に変化していくことも分かってきました。
私たちは、このアートを子どもたちの成長を支えるアプローチで構築し、レジリエンスを育てるメソッドとして開発しました。
芸術療法でもあり認知行動療法でもあるアートプログラムゆびまるこ。
「たかがパステル、されどパステル」。簡単だけど奥深い。
ゆびまるこがこれからも多くの子どもたちを元気にし、健やかな成長を支える一助を担ってくれることを願っています。
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