「お母さんの友達が出てきたで。友達も応援してるで。」
・・・と中3の息子がどこからか探して持ってきた。
「あれ?まだあったんだね。」
今度大勢の前でプレゼンテーションをするために、
夜な夜な必死に仕事する私の姿を見て、
不器用なりに気をつかってくれているようです。
中学3年生男子というのは、
思春期まっただ中。
母親というものはうるさい存在で、
だけどいないと困る存在なようです。
話すと喧嘩になるし、話して来られるのもうっとおしい様子。
ほっといてほしい。でも、かまってもほしい。
こどもだけど、おとなになりたい。
だけどずっとこどもでいたい。
複雑で微妙な年ごろです。
そんな彼がどこからか昔のおもちゃを引っ張り出してきて、
「友達も応援してくれてるで」と。
おもちゃを通して、気持ちを伝えてくれたのかな?
とても素直に
「ありがとう。勇気が出るわ」と伝えることができました。
いつもはついつい、お互いに
「試験勉強は?もうすぐ受験よ」って言ってしまうし、
彼も「ほっとけ。ちゃんとしてる!」って(笑)。
穏やかな会話だったので、ちょっとエピソードを話してみました。
「これねすごく思い出があるよね。
お座りが出来た頃にね、
カタカタって、ゆっくり降りてくるのを、
何度も何度も見ていたんだよね。
おりてきたら、またもどして、何度もね。
それで下におりてきたら、『うん』ってうなづいて、かわいかったなー。
最高にかわいかったなー。」
「トカゲはね、口にくわえて、ハイハイしていたの。
もうみんなでびっくりして、大笑いしてた!
何かくわえてる?って思ったら、トカゲだもん。」
オモチャと子どもの頃のあなた。
そんな話をしたら、照れながら、嬉しそうに部屋に入っていきました。
こうして何度も何度も
「このオモチャはね」って昔の記憶、思い出を話したい。
話さなくなった今だからこそ、
思い出話を通して「あなたは愛されている」って感じてほしい。
だって本当にそうだから。
ぜひぜひ、オモチャとかを通して、
生まれた時の話や子供の頃の話を、何度も何度もしてあげてほしい。
記憶を話すと、
そのオモチャは、モノではなく思い出に変わります。
『自分が愛されている証』になる。
きっと、たくさんあるはず。
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