こどもが小さい頃の記憶って覚えていないようで、
よく覚えているものです。
私は今でも保育園の先生をよく覚えています。
5歳の頃だったかな?
- 人の話を聞かない
- 落ち着きがない
- いつも違うことを考えている
そんな子供だった私。
クラスの子と一緒になって、先生の話を聞かずにしゃべってばかり。
先生が言うことを聞かなくて、自分のしたいことばかり。
「みんなで一緒」が嫌で、じっとできなかった。
そんな私は立たされていたり、
外に出されたりしておりました。
今でいう問題児だったの。。。かも?
しかし先生は厳しく注意するのですが、ちゃんと私を見ていてくれて、
ちゃんと私の居場所も役割も作っておいてくれました。
叱られて立たされていたため
何のお遊戯会に自分が出るのかわからなかった私。
先生は、ちゃんと役をおいておいてくれました。
それが、いい役だったりする。
ひとり馬に乗っている役とか、かわいい踊りだとか。
私が小学校に入った時。
「将来の夢」について書くことがありました。
その時に私が書いた夢は、「●●先生になりたい」。
いつも私を厳しく叱っていたその先生です。
先生のような保育士になりたい!!それが最初の私の夢でした。
理由は、
「こどもでも、ちゃんと叱ってくれて、ちゃんと見ていてくれる。
ひとりひとりをちゃんと見ていてくれる。私はそんなおとなになりたい。」
その思いは今も変わっていません。
こどもだとしても、ひとりの人間としてちゃんと向き合っていきたい。
私のその話を保育士の先生たちにしました。
すると
「5歳の頃の記憶って、ちゃんと残っているんだよね。
こどもはちゃんと受け取っているんだよね。」5歳の頃の記憶に残る人物は、
私のようになりたい人物像になったりします。
「こんな人になりたい」憧れが生まれてきます。
そして記憶にも残らない0歳、1歳児の頃はどうでしょう?
「その子の生きていくうえで必要な基礎がそこで育つんです」だから5歳担当の保育士さんは、いつまでも子供たちの記憶に残り、
遊びに来てくれたりするそうです。
しかし0歳1歳の担任のことは覚えていないそうです。
それで悲しくなる先生もいるそうなのですが、
そこは人間育成で一番大切な部分を担っているんですね。
記憶にも残らないような大切なことを保育士さんが育ててくれています。
- ご飯を食べる
- 寝る
- トイレ・トレーニング
- 立つ、歩く、こける
- 伝えること、聞くこと
- 人のあたたかさ、ぬくもり
- 笑顔
- リズム
- 身体感覚
などなど生理的なものや原始的なものが育つ。
記憶に残らないけれど、だからこそ生きる上で必要な力となる。
0歳1歳のお母さんが担っている役割、
そして先生たちは、すごいお仕事をしているんですね。