こんにちは。ゆびまるこ高雄です。
先日、六甲山にハイキングに行ってきました。
ハイキングといっても、登山です。
本気の山登りでした。
六甲山系荒地山に登るのは初めてでしたが、
森林浴もでき、岩場のスリリングもあり、急な登りもある
とても魅力的なコースでした。
「どうしたら、山に登れるのですか?」
山に登っている私が、ガイドさんに聞きました。
なぜなら私は筋力も体力もなく、だけど山に憧れています。
毎日、教室以外はほとんどずっと絵を描いているので、じっとしています。
ですのでたまに挑戦する登山では、
かなり体力的にきついのです。
「どうしたら、山に登れるのですか?」
この単純な質問は、切実な問題でした。
回答はこちら。
「ウサギとカメのお話を知っていますよね?
カメはカメだから目的地まで行けたんですよ。」
この内容が素晴らしかったので、
シェアしますね。
- カメは、自分の能力を知っていた。
- カメは、自分のペースを知っていた。
- カメは、自分の歩幅でゆっくりと歩いていた。
- カメは、自分の目的地を見つめて、コツコツと歩みつづけた。
一方、
- ウサギは、能力が高かった。
- ウサギは、勢いよく、飛んで行った。
- ウサギは、目的地よりもカメを意識していた。
- ウサギは、余裕だろうと休憩していた。
その結果、カメに追い越された。
ウサギは自分を過信していたのですね。
大切なことは、
- 自分のことを知っていること
- 自分のペースでコツコツ続けること
- 目的地をしっかりと見つめて、進むこと。
これは、いつもゆびまるこで伝えていることと同じ。
- 「上手に描くことだけが目的ではないよ」
- 「最後まで描いてね。失敗はないからね。」
- 「比べなくていいよ。自分の絵でいいからね。」
- 「自分の好きな色で、好きなものを、好きなように描いてね」
- 「世界にひとつのアートが完成するからね」
- 「どんな気持ち?」
私が、ゆびまるこでこどもたちに伝えたいのは、
ゆびまるこの自由な表現活動を通して、
- 自分を知り、今の気持ちを感じとり、
- 表現しながら、自分の道を作り、
- 迷っても、あきらめずに自分で歩み
- たどり着いた景色を味わい、受け止めること
絵の中で体験する、
「自分の足で歩むこと」。
それは自分の人生を生きる練習でもあります。
ゆびまるこの中で、繰り返し行われる無意識の疑似体験。
私は、カメでも、ウサギでも、ネコでも、イヌでも、
コツコツとあきらめずに自分の目標を成し遂げる体験を
こどもたちにしてほしい。
それがゆびまるこの役目だと思いました。
山登りと表現活動。
似ていますね。