こんにちは。
心を育むパステルアート ゆびまるこです。
今日は「好き」を見つけることについて。
「好きこそ物の上手なれ」ことわざにありますね。
これは、どんなことであっても人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということ。
好きなことはずっとしていられる。
一方嫌いなことはやりたくない。
なんて、分かりやすいんでしょう。
こどもたちの表現活動を見ていても、それは同じです。
「好き」なものを描いているときと、興味のないものを描いているときのエネルギーは全く違います。
興味のないものを描くときは、描かされている。そこに心があまりない様子。
集中力もあまりなく、落ち着かなくて、外ばかり見ている、周りが気になる、不安定。
一方、好きなことに取り組むときは、どんどん発想が広がって、意欲的になっていきます。
目の前のことに集中して、周りは気にならない、とても安定しています。
ゆびまるこでは興味のないものであっても、
そこから自分の「好き」「できること」を見つけて、取り組むので
最後は集中して、楽しそうに自分のプロジェクトになっていくのですが、
それでも最初から「好き」に取り組むときは
どんなこどもであっても気持ちが違います。
先日とっても素敵な「好き」と出会う瞬間がありました。
放課後デイこたふくの部屋でのこどもの「好き」キラリン瞬間。
最初はなにをするのかよく理解していなかった彼女。
最初の「好き」瞬間は、ハートのかたちと出会った時。
「ハートだわ〜」
目がキラキラ変わりました。
言葉も増えました。
色を選ぶ、削る、指で描くという作業にはあまり興味がない様子でしたが、
自分の指でハートが生み出していくという作業を繰り返していくうちに
「ハートだわ」とうれしそう。表情が変わっていきます。視線も変化していきます。
「ここにもハートだわ」
「ハートだわー」
どんどん意欲的になっていきました。
体が慣れてきたところで、
「自分でやってみましょう」とチャレンジ。
すると、覚えていました。ひとりでできます。
ひとつのハートをこつこつと描いていきます。
ハートを生み出していきます。
その間、なにも伝えていないのですが、
しっかりと手元をみて、ひとつひとつ丁寧に大好きなハートを作っていきました。
体からの認知アプローチはとても有効ですので、子どもさんによってアプローチを変えていきます。
個性感性をいかした表現で、心を育てていきます。
とっても嬉しそうなお顔で
「ハートだわ♪」
スタッフの方もとても嬉しそうに喜んでくださいました。
あとでお話しを聞くと、彼女は「ハート」が好きだったとのこと。
あれ?お洋服にも、ハートがついておりました。
好きな「ハート」を自分で描くことで、
- 色を選ぶことができた
- 指で描くことができた
- 空間をみつけることができた
- 最後まで完成させることができた
- 好きがもっと好きになった
たくさんのできたが、完成。
おめでとう!好きがいっぱいだね。
実はこのコツコツって難しくて、多くのこどもが、
最後はざーっと色で塗りつぶしていたりします。
あとは、モチーフの上にひたすら重ねていくので、かたちは失うこともあります。
彼女は
- かたちを見る力がある
- 言葉が理解できる
- 集中力があります
- コツコツと繰り返すことができる
見せてくれた力は将来、社会とつながる力になります。
「好き」は力を育ててくれる。
嬉しいチャレンジと気づきでした。
こちらの彼は大好きなポケモンを描くことから。
どんどん鉛筆が上手になっていきました。
特徴をとらえて、描くことができるようになりました。
お話ししながら描いていくのですが、物語があって、動いていきます。
そしてひとつひとつがとてもやさしくて、平和なんです。
そんな彼の世界にアートを通してふれることができて、じーんとします。
描いたアートで遊ぶ。
みんなが見ているね。
進化の過程を説明してくれました。
こどもは世界を持っている。
好きから見えてくるこどもの世界。
たくさん「好き」を体験させてあげたいですね。
「好き」は心を育て、力になるから。
私たち、おとなも同じ。
「好き」なことはなんですか?
「好き」なことしていますか?
「好き」を時間をかけて育てていくと、力になります。
おとなも、こどもも自分の「好き」を見つけていきたいですね。
私はこどものキラリン瞬間に立ち会えることが、好き。
こどもたちは私の先生です。
それでは、みなさん、またね。
ルパでした。
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