こんにちは。
心を育むパステルアートゆびまるこのルパです。
ポロンポロンポロン〜♪
よくこの鉄琴をたたいて遊んでいます。
ゆびまるこ教室のはじまりによく使うのですが、この鉄琴は私たちが知っている鉄琴とは違うのですね。
今日もYくんが言っていました。
「あれ?音がない!!ドがない!」
ピアノを習っているYくん。
- ピアノの音と違うことを発見!
- ドレミファソラシド〜の音階でないことを発見!!
「すごいね!よくわかったね!」パチパチ。
発見しました!
そうなんです。
この鉄琴の音階は、私たちが知っているものではなかったのです。
ペンタトニック7音の鉄琴です。シュタイナー教育で使われている楽器ですね。
レミソラシレミと、真ん中に「ラ」があります。
この音はとても不思議で、
誰がたたいても、どこか懐かしくて、心がほっとします。
音楽が苦手な人でも、奏でることができる楽器です。
音と音がつながって、とっても心地よい。
私はこどもたちにはこのペンタトニックで次のような体験と出会ってほしいなと思っています。
こどもたちはひとつひとつの音をたたき、聞き、感じていきます。
音が体に伝わってくる体験はじわじわと心地よい感覚を起こします。
静かに、ゆっくりと自分の呼吸にあわせてたたきます。
高音で吸って、低温で吐いて。
実はそれは自分自身を感じる体験。自我の目覚めへとつながります。
自由であること。自分の中にある音やリズムを出してあげる。
音楽は、楽譜どおりに演奏することだけが音楽じゃないんだよ。
音楽は、命のリズムなんだよ、生きることなんだよ、そんな出会いがあります。
- みんなで聞きながら、ひとり一人の音楽を受け取る静けさを味わうこと
静かにじっと聞いています。
みんなの音楽がどれも「みんなちがって、みんないいね」と感じる時間です。
私がどうして、この楽器を取り入れたのかというと、
私はずっとシュタイナー教育の勉強をして、その中でこの楽器と出会いました。
心地よくて、音がずっと体中に響いていて、一日ずっと心地よかった。
「音とはこんなにも気持ちいいものなのか」
体の中に響き渡る音に細胞が震えるようでした。
私は子どもの頃からずっと楽器演奏(クラリネット)をしてきましたので
完全なクラシック畑。楽譜命で演奏してきました。
だから衝撃だったのです。
自由にたたくだけで、音楽となって生まれてくる感覚が。
「こどもたちにも、自由な音と出会ってほしい」
「音楽は感じて楽しむものだと体験してほしい」
「楽譜だけじゃないよって伝えたい」
そんな思いで、ゆびまるこに音が入ってきました。
自由に表現すること。
絵も、音楽もアート。表現することです。
音を感じる。音を味わう。
自分が奏でる音は、自然と調和されていきながら、音楽となって生まれていく。
そんな静かでやさしい時間でした。
そこから私たちはアートの世界にはいっていくんですね。
今日もありがとう。
素敵な音に耳をかたむけてくださいね。自然の中には音がいっぱいですよ。
風の音、雨の音、靴音の音。
ではまた。
今日もまる!みんなまる!ゆびまるこでした。