「バリの子ども達にゆびまるこしてくれませんか?」
そんなお声がけをいただき、
「行きます!」即答。
あっという間に決まった、バリでゆびまるこ計画。
しかし旅にはいろいろあるものです。
予定していた学校でのゆびまるこはできなくなったのです。
あれ?
ところが、またも新しい流れ。
旅の間、お世話になっていたドライバーの方のお子様が通っている
地元の小学校でさせていただくこととなったのです。
「私のこどもの小学校でアートしてくれませんか?」
校長先生にお話してくださり、決定。
インドネシアバリ島デンパサール市立小学校3年生の授業「パステルアートゆびまるこ」。
日本から先生がやってきた!
実現したのです。
授業の日は新月。
子ども達がインドネシアの正装をしてお祈りに登校する日。
女の子は白いブラウスに、サロンという布をまいたスカートに
腰ひものようなものをまいていました。
サロン布はいろいろなデザインの巻きスカート。
男の子は白いシャツに、インドネシアのズボンをはいて、
頭に白いターバンのような帽子をかぶっていました。
校長先生。
パステルアートゆびまるこをさせてくださって
ありがとうございます。
新月のお祈りの日。
こどもたちが小学校に登校。
するとなにやか違う顔がいる?似ているけれど外国人?
恐る恐る近づいてくる女の子。
「ニーハオ?」
うーん残念。グループは同じだけど違うんだよねって言っていたら、
ちがうわよ!って別の子がやってきた。
「アンニョハセヨ!」にこっ♪
惜しい!近づいたけど、違うのね。
その国でもないのって言う。
「私は日本から来ました。ジャパンです」というと
みんな、はて?どこ?それ?と首をかしげます。
どうも、日本は知らないようでした。
私たちもインドネシアがどこだか、島の名前とか
小さな国の名前も場所も理解していないのと同じ。
インドネシアバリ島の子ども達にとっては未知の世界なのかもしれません。
知らない国からやってきた日本人。
子ども達が日本と出会うこととなりました。
「こんにちは」というと、みんなが「こんにちわ」。
「ありがとう」というと、みんなが「ありがとう」。
ファースト日本人、ファースト日本語。
「こんにちは」
次から次へと両手をあわせて挨拶してくれました。
手をあわせること。
相手への敬意をあらわして、挨拶。
日本でも「いただきます」「おねがいします」「ありがとうございます」と手をあわせます。
同じですね。
感謝。
敬意。
共通のしぐさに嬉しくなりました。
スマホが普及するバリでは
「写真とるよー」ってカメラを向けると、みんな最高の笑顔!
ピースは同じですね。
みんな楽しそう。
とっても嬉しそうです。
こどもたちの笑顔は宝物。
国も、文化も、言葉もちがっても
笑顔は共通言語ですね。
笑顔でいれば世界はつながる。みんな幸せになれる。
子どもたちの笑顔を守りたい。
子どもたちの笑顔を見ていたい。
そう思いました。
「バリでゆびまるこ」つづく。